米紙デイリーニューズは22日、次期ニューヨーク市長選予備選挙を前に、「民主党候補として最適なのは現市議会議長のクリスティン・クイン氏」との見解を示す記事を掲載した。
同紙は、犯罪率や失業率の低下、教育制度の改革、IT企業誘致による市経済の向上など、現職のマイケル・ブルームバーグ市長による功績を挙げ、これらの成果を維持しながら同時に、過去にさかのぼった市職員給与の増額問題など、前政権から受け継ぐ課題を解決することが、次期市長に期待される条件となるだろうと分析している。
さらに同紙は、「民主党の候補者らは『ストップ・アンド・フリスク(職務質問と身体検査を行う捜査方法)』を批判し、ニューヨーク市警察庁(NYPD)や市長の権限を制限するという内容の主張で、互いを攻撃し合っている」と批判した上で、「現実主義と効率主義という基準から見て、クイン氏が民主党代表候補にふさわしい」と主張。「クイン氏は同市が直面する課題を誰よりも明確に理解し、実績もある。同氏が掲げる労働階級や中産階級に対する救済案は、他の候補者と比べてより現実味がある」と評価している。
予備選は9月10日に行われ、クイン氏と市政監督官のビル・デ・ブラシオ氏の2人が現段階では最有力候補と見られている。