「トイレ休憩は誰よりも少なかった」 NY市長、成功の秘訣を語る

 現ニューヨーク市長で、世界有数の大富豪としても知られるマイケル・ブルームバーグ氏が、ラジオ番組「ジョン・ギャンブリング・ショー」で自身の成功の秘密について語った。
 同氏は、成功を収めることができたのは「運の力もあった」とした上で、「(企業に勤務していた時は)いつも誰よりも早く出社し、最後に退社した。休暇を取る回数も、トイレやランチ休憩に行く回数も誰よりも少なかった。とにかく仕事場にいることが大切」と語り、仕事に対する強い倫理観と努力で現在の地位に上りつめたことを明かした。
 また「リスクを恐れてはいけない。周囲の人に馴染むことだけを考えていたのでは、抜きん出るどころか平均点に達することもできないだろう」とも語った。
 そのほかにも「間違いを認め、責任を取ること」「自分ではなく他人を第一に考え、寛大でいること」などとアドバイスし、「たとえば道に落ちているゴミを拾うだけでも、良い人間という印象が生まれる。みんながやりたがらない仕事を積極的に引き受けるといった単純なことが、正しい心構えを作っていく」と持論を展開した。
 同氏は1981年、投資銀行のソロモン・ブラザーズを解雇された後に、金融情報の通信企業ブルームバーグ社を創設。巨万の富を築いた後、12年間の長期にわたってニューヨーク市長を務めている。