クイーンズ区にも空中公園を 「クイーンズウエイ」資金調達達成

ニューヨーカーの憩いの場、マンハッタン区にある空中公園「ハイライン」(photo: Tome)


 クイーンズ区に開発される予定の空中公園「クイーンズウエイ」を後押しする非営利団体トラスト・フォー・パブリックランド(TPL)は20日、公園のデザインと計画立案のために必要な100万ドルの資金調達を達成し、予備調査に着手すると発表した。
 この公園は、同区レゴパークからオゾンパークまで、約3.5マイルに渡って延びる元高架鉄道を利用して建築。マンハッタン区の人気スポット「ハイライン」の成功に習い、廃線となった同高架鉄道を再利用しようという画期的なもの。
 予備調査は建築業者2社が合同で行い、予算の見積もりや予定地の環境汚染の可能性、高架下の騒音査定、そしてデザインの概要を作成する。
 同計画を支援するクイーンズウエイ・プロジェクトでは、公園に自転車専用道路、公共アートスペース、各国の料理を取り揃えた屋台などの建築を計画に入れている。
 このプロジェクトが実現すれば、工業地帯であるオゾンパークに緑地ができ、散策路は歩行者・自転車専用道路としてフォレストパークまで繋がることとなる。
 TPLは昨年12月にニューヨーク州から46万7000ドルの助成金を受領し、それに加える形で今回100万ドルの資金調達を行った。
 今後は予備調査の結果をもとに建設費用の資金繰りを行う予定だが、果たしてハイラインのようにこの計画にも寄付が集まるかどうかが注目されている。