1歳男児が銃弾受け死亡 父親狙った犯行の犠牲か

 ブルックリン区ブラウンズビルで1日午後7時20分ごろ、父親の押すベビーカーに乗っていた生後16カ月の乳児が頭部に銃弾を受け、死亡する事件が発生した。
4日午後現在、逮捕者はいない。
 ニューヨーク市警察庁(NYPD)は現在も犯人を捜索中で、有力な情報提供者には2万2000ドルの謝礼金を払うとしている。
 死亡したアンティク・へニスちゃんは、父親に連れられ祖父母の家を訪ねる途中に事件に巻き込まれた。父親(21歳)は違法薬物や銃器の所持などでこれまで20回以上の逮捕歴があり、地域ではギャングのメンバーとして知られている。父親は現在のところ警察の質問に応じようとしておらず、今回の銃撃はこの父親を狙った可能性が高いとみられている。NYPDはすでに犯人と思われる人物の通名(ストリートネーム)を把握しており、地元コミュニティーから情報を得て、犯人の特定を急いでいる。
 幼い子どもを巻き込んだ今回の事件に、地元住民は怒りと悲しみを隠せない様子だ。コミュニティー活動家のひとりは「もし誰が犯人か分かれば、必ず自首させるよう地域で協力する」と語った。
 ニューヨーク市内では、未成年者が相次いで銃撃事件に巻き込まれており、ことし5月以降から現在までに、すでに16歳以下の子どもが16人も犠牲となっている。