レイバーデーの週末にかけ、ニューヨーク市が所有するランドールズ島で毎年開催されている野外音楽イベント「エレクトリック・ズー」がことしも行われたが、違法ドラッグが原因とみられる2人の死者が出たため、最終日にあたる9月1日の公演がすべて中止となった。
死亡したのは、ジェフリー・ラスさん(23歳)とオリビア・ロトンドさん(21歳)の2人で、死因は違法ドラッグ「エクスタシー(MDMA)」の過剰摂取によるものと考えられている。ほかにも、最低4人が同ドラッグの過剰摂取とみられる症状で病院に搬送され、治療を受けた。
さらに同イベントでは、31人がドラッグの所持や販売、風紀紊乱行為などの罪により逮捕されている。
フロリダ州マイアミ市の興行主マイク・ビンドラ氏と妻のローラ・デパルマ氏が2009年に始めた同イベントは、両氏が運営するメイド・イベント社が主催。昨年は3日間で11万人が参加している。
今回の中止を受け、同社は3日間券の所持者に全額の3分の1を、金曜と日曜の2日券所持者に半額を返金すると発表している。