CBSがタイムワーナーでの放送再開 契約見直しの審議で合意

 米テレビ放送大手のCBSとケーブル会社大手のタイムワーナー・ケーブルは1日、約1カ月にわたり繰り広げられていた契約内容をめぐる審議について、合意に達したことを明らかにした。CBSはこれを受け、一部で中断していたタイムワーナーへの番組提供を2日から再開した。
 話し合いは主に、タイムワーナーがCBSに支払う放送権料の金額をめぐって行われた。合意後の契約内容は明かされておらず、タイムワーナーのグレン・ブリットCEOは「当社の希望がすべて通ったわけではないが、話し合いによって状況は大幅に改善された」とコメントしている。
 また、オンデマンド放送や携帯デバイス放送によるコンテンツ配信の範囲についても議論の対象となった。
 審議の間、ニューヨーク市内だけでも約110万のタイムワーナー・ケーブル加入者が約1カ月にわたってCBSの番組が視聴できない状態となっていた。さらにロサンゼルスおよびダラスでも番組配信が中断され、全米で約300万人の視聴者に影響が出ていた。
 両社の話し合いは難航したが、テニスの全米オープンがすでに開幕しているほか、米アメリカン・フットボールのシーズン開幕を目前に控えた状況の下で、番組配信再開を求める声が高まっていた。