韓国の電子機器大手サムソン電子は4日、新たなモバイル端末「ギャラクシーギア」の発売を発表した。この端末は“スマートウォッチ”と呼ばれる腕時計型のもので、音声通話のほか、スマートフォンとの関連付けやメール受信などが可能だという。
端末のオペレーションソフト(OS)はアンドロイドで、画面のサイズは1.63インチ。内蔵のスピーカーを通して電話通話ができるだけでなく、音声認識機能を利用して音声でメールを作成したり、アラームの設定や天気予報のチェックなどもできる。
価格は299ドルで、米国と日本での発売開始は10月を予定している。
スマートウォッチ式端末は、米電子機器大手のアップルも開発を進めているほか、ソニーも同様の商品を提供している。専門家は「ギャラクシーウェアはある程度の売り上げが期待できるが、最終的に市場を制するのは他端末との連携度が高いアップル製品だろう」と予測している。
スマートウォッチなど身につけることができる携帯端末の市場規模は、2017年には現在の1500万ドルから7000万ドルまで拡大するものと見られており、今後は各社の競争が激化することになりそうだ。