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「市民が気軽に楽しめるオペラ」という理念で設立され、70年の歴史を持つニューヨーク・シティオペラ(NYCO)が資金難に陥っており、今年末までに2000万ドルの資金が集まらなければ、今期予定されている4演目のうち3つが中止となり、来シーズンは休演となることを8日、NYCOの関係者が発表した。
NYCOは現在、全米初公演となる「アンナ・ニコール」の17日の初演に向け準備を進めているが状況は危機的で、9月末までに700万ドル調達できなければ、今期残りの3公演を中止せざるを得ない、と総支配人で芸術監督のジョージ・スティール氏は話している。また年末までには、昨年集めた1150万ドルの約2倍にあたる2000万ドルを集める必要がある。
NYCOの財政状況は2003年ごろから悪化しており、08年にはリーマンショックにより、さらに損失が出た。かつては基金から年間300万ドルの運用収益を上げていたが、現在は20万ドル以下に減少している。
また11年には、賃貸料が高すぎるとして、それまで公演を行っていたリンカーンシアターを離れ、市内各所で公演を行うようになった。このため公演数も大きく減ることとなり、さらに減収を加速させた。
NYCOは公式サイトで、クラウドファンディングサービス「キックスターター」を開設し、100万ドルの資金調達を目指すと発表。市民にも協力を呼び掛けている。
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