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ニューヨーク市を拠点とする出版社タイム・インク(TI)が10日、アメリカン・エキスプレス社(アメックス)の出版部門アメリカン・エキスプレス・パブリッシング・コープ(AMEXPC)を買収することに合意した。正式な契約は今年度第四半期中に行われる予定で、AMEXPCはTIの完全子会社となる。
TIは過去20年間、AMEXPCの管理サービスを請け負ってきた。買収価格は、明らかにされていない。TIは、「タイム」や「ピープル」「スポーツ・イラストレイテッド」などの雑誌を出版し、1億3000万人の購読者を持つ全米最大のメディア企業のひとつ。
一方、AMEXPCは「フード&ワイン」「トラベル&レジャー」や、アメックスの上級カード会員向け専門誌などを出版しているが、これに該当するカード会員は買収成立後も、会員向け専門誌をこれまで通り受け取ることができる。
アメックスは2008年より、銀行持ち株会社となっているため、AMEXPCは非金融活動とみなされる業務を制約されてきた。TIはタイム・ワーナー社の子会社であるが、今年末までに独立し、株式公開会社となる予定。
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