日本人にとって「中華料理」というのは馴染み深く、口に合う料理のひとつと言えるだろう。家族と、友人と、会社の仲間と、みんなでテーブルを囲み、大きな皿の料理を取り分けて食べるのも楽しい。そんな時におすすめなのが、その名も「Peking Duck House」の北京ダックだ。
Peking Duck House
1978年創業の老舗──と聞けば、伝統と格式ある重厚な店を想像される人も多いはず。そのとおり、ビジネスマンの商談や会食にもぴったりのゆったりと落ち着いた雰囲気が漂う。だが、ただ重々しいだけではなく、洗練された雰囲気も兼ね備えているので、家族のアニバーサリーや友人と会話を楽しみながらの食事にもふさわしく、いやが上にも料理への期待感は盛り上がる。
お目当ての「北京ダック」は──と言うと、食欲をそそる香ばしい香りとパリパリに焼けた皮。それだけで自然と顔がほころんでしまう。目の前でウエイターが優雅な手つきで飴色に輝く北京ダックをスライスし、キュウリとネギをはさみ、後を引く甘辛い特製ホイゾンソースをたっぷり付け、自家製ラップに包んでサーブしてくれる。目の前で繰り広げられる手慣れた一連の動きに心を奪われながらも、仲間うちであれやこれやとおしゃべりをしながら待つのが、また楽しみのひとつである。
パリパリの皮の奥のジューシーで味わい豊かな肉を食せば、仕込みから焼き上げるまで約7時間という時間と幾多の手間がかけられているというのも、深く頷ける。
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しかもこんなに手間をかけられ、美味しいのにリーズナブルだというのだから、驚いてしまう。北京ダックを心ゆくまで丸ごとたっぷり味わうメニュー(53ドル)はもちろんだが、「北京ダックディナー」なら、たとえば5人で出掛ければ北京ダックはもちろん、2品のアペタイザー、スープ、3皿のアントレーがセットになって、ひとりなんと37ドル。同じセットの「北京ダックランチ」なら27・50ドルというのだから、信じられない(いずれも、アントレーの皿数は人数により変わる)。宴会メニューも豊富なので、これから年末にかけてぜひとも覚えておきたい。
北京ダックをはじめ、味自慢のメニューも豊富。中華料理はビールや紹興酒との相性もよく、お酒が進み、会話も弾む。ここなら、楽しい時間が過ごせることは間違いない。
■問い合せ
◎Peking Duck House●ミッドタウン店
236 E 53rd St(bet 2nd & 3rd Ave)
☎212-759-8260
営業時間 日~木:11:45am〜10:30pm
金・土:11:45am〜11:00pm●チャイナタウン店
28 Mott St(bet Worth & Pell St)
☎212-227-1810
営業時間 日~木:11:30am〜10:30pm
金・土:11:45am〜11:00pm