16日午前に米首都ワシントンD.C.の海軍施設で起きた銃乱射事件を受け、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は同日午後、マンハッタン区ハーレムで開かれた記者会見の中で、銃問題について言及。絶えない銃関連事件への憤りをあらわにした。
同会見は、今回の事件とは関連なく開かれたものであったが、日ごろから銃の規制強化を唱えている市長が、事件の詳細と銃問題について見解を述べる形となった。
市長は「巷に出回っている銃の数があまりにも多すぎることは明白で、このような悲惨な事件がいつまでたっても後を絶たない」「推定によると、この状態が続けば、ことし1年で1万2000人の米国市民が銃により命を奪われることになるだろう」と語った。
同様の事件が起きると、全国的にセキュリティーレベルが強化されるが、同乱射事件を受け、ニューヨーク市内でも警戒態勢が敷かれた。
事件は16日午前8時15分ごろ発生。元海軍兵で政府の契約職員アーロン・アレクシス容疑者は、国会議事堂から約1.6キロの場所にある以前勤務していた海軍造船所に、有効な身分証明書を用いて合法的に侵入。銃で12人を射殺した後、駆け付けた警官により射殺された。