ホテルの宿泊費からイベントスペースのレンタル費用まで、何かと〝土地代〟が高いニューヨーク。今回は、少人数の会議から大規模なパーティーまでさまざまなニーズに合わせたサービスを提供する、「TKPニューヨーク・カンファレンスセンター」をご紹介。
業界ナンバーワンから世界へ 貸会議室大手がNY市場に参入
日本全国に1164室(2013年9月11日現在)の貸会議室を直営する株式会社ティーケーピー(TKP)が今年6月、ニューヨークに米国初となる「TKPニューヨーク・カンファレンスセンター」をオープンした。
場所は、グランドセントラル駅やタイムズスクエア、ブライアントパークなど、ニューヨークのランドマークがひしめくマンハッタン区はミッドタウン。交通の便も非常に良く、利便性が高い。
同社は、「オフィスの空室を転用して、低価格で提供する」というコンセプトのもと運営。ありそうでなかった画期的なシステムの需要は高く、今や日本だけに留まらず、上海や香港でもビジネスを展開している。
今回オープンしたニューヨーク・カンファレンスセンターは、5〜6人のミーティングから、約300人規模のパーティーまで対応できる大小さまざまな12室を用意。直営だからこそ料金設定も割安なうえ、ケータリングや備品のレンタルまで各種メニューも併せて予約できるため、準備や問い合わせに掛かる時間も短縮できる。まさに、イベントを賢くオーガナイズするための〝すべて〟が詰まっているのだ。
また、TKPが大切にしているのは、きめ細やかで徹底した「日本のおもてなし」のこころ。各スタッフが豊富な事例で培ったノウハウを活かし、利用者の予算や用途、要望に合ったプランを提供してくれる。
幾多の困難乗り越え実現
業界屈指の実績を誇る同社だが、ニューヨーク進出にこぎ着けるまでに、幾多の困難を乗り越えてきたという裏話があった。
7月に同地で行われたオープニングレセプションに出席した同社代表取締役社長の河野貴輝氏は長い道のりを振り返り、「建築法、消防法、業者の仕事の仕方などのすべてにおいて、これまで展開してきた日本やアジアの都市とは異なり、壁は高かった」と言及。そのうえ、「ハリケーン『サンディ』の影響も受け、昨年中にオープンする予定が資材の遅れなどから工事がストップするなどという困難もあったが、諦めることはなかった」と語った。
だが同氏は、「東京を超えるマーケットは、ニューヨークしかない。これまで培ったノウハウと日本のホスピタリティーで勝負していきたい」と、今後もニューヨークを中心に、世界中でこのビジネスモデルが確立するよう尽力すると、さらなる飛躍を誓った。
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■問い合せ
◎TKPニューヨーク・カンファレンスセンター
109 W 39th St(bet 6th Ave & Broadway), NYC
212-444-7342
www.tkpny.com