ニューヨーク市の出産数に関する調査で、季節や日付などによってお産の数にはっきりとした差が出ていることが分かった。ホリデーシーズンや9.11などの記念日は特に出生率が低くなるほか、暦上で縁起が悪いとされる日の出産を避ける親も多いという。
ニューヨーク市保健局の調べによると、市内のお産のうち34%が帝王切開で、その他の場合も促進剤などを用いた誘発分娩が12〜17%を占めることが分かっている。いずれも主に医療上の理由によるものだが、これらの方法によって分娩の日をある程度計画的に選ぶことができるため、特定の日を避ける親が増えているという。
ローカルニュース・サイトのDNAインフォによれば、年間でもっとも出生率が低いのはクリスマスで、元旦と独立記念日がこれに続く。ホリデーシーズンに出生率が下がる理由は、担当医師の休暇中に出産するのを避ける人が多いことや、生まれてくる子どもの誕生日が祝日と重なることを敬遠するためだという。同じ理由で、週末と平日では平日のほうが大幅に分娩数が多い。
またハロウィーンや13日の金曜日など「縁起が悪い」とされる日も人気が低い。さらに、9.11など悲劇的な事件や事故を連想しやすい日も避けられることが多く、産婦人科医の中には「妊婦にストレスを与えるのを避けるため、出産予定日が9月11日であっても数日ずらした日付を伝える」という医師もいるという。
なお同調査によれば、年間を通してもっともお産が多い日は9月20日だった。