既成概念にとらわれない酒
日本屈指の米どころである新潟は、冬は積雪量が多く、春になると山からは雪解け水が流れ、土地を潤している。酒造りに必要な「恵まれた米」そして「豊かな水」が揃う最適な環境だからこそ、名だたる多くの酒蔵が点在している。その新潟に、伝統的な越後流酒質を守りつつ、個性ある香りと味を持った酒を醸す「越後伝衛門」は蔵を構える。
この酒造りに適した条件のもと造られる「純米大吟醸 伝衛門」は、酒米も水も厳選して造られる、伝衛門の中でも一線を画す高級酒。米の内側50%のみを贅沢に使用し、まろやかな雪解けの伏流水によって一滴一滴丹精込めて造られたこの一本は、甘味と酸味のバランスが良く、華やかな果実の香りが口いっぱいに広がる。すっきりとした口当たりは、5~10℃くらいに冷やすとより一層旨さが増す。
また、伝衛門伝統の基本となる麹と、味と香りに特徴のある麹をブレンドさせ、さらに洗練度を高めた新潟県産米のみで造られているのが、「純米吟醸 伝衛門」である。深く余韻のある味わいと爽やかな酸味が上品に重なり合う口当たりまろやかなこの一杯は、鍋や焼き魚を合わせてみたい。
「純米伝衛門 黒瓶」は水のような透明感と、ほのかな米の甘味を感じることができる。味も香りも強すぎないからこそ料理を選ばないため、日本酒ビギナーには楽しみやすい酒だ。
「より体に優しいこと、より安全であること」をモットーに、伝統、季節、そして蔵内それぞれの香りを大切にする同社は、昭和初期に伝衛門の蔵を発足したまだまだ新しい酒蔵のひとつ。だからこそ、伝統を重んじながらも、既成概念にとらわれない個性ある香りと味を持った日本酒を醸す酒蔵を目指していく。
株式会社越後伝衛門
新潟県新潟市北区内島見101-1
www.denemon.com販売元 : 西本貿易