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380以上の銘酒とアジア料理のマリアージュを楽しむ日本酒見本市「ジョイ・オブ・サケ」が9月27日、マンハッタン区のアルトマン・ビルディングで開催された。
いまや「SAKE」として市民権を得ている日本酒だが、ニューヨークの飲食店などで日本酒が提供されるようになったのは、わずか10年前。今回の見本市の来場者の多くが“日本酒は何か”というもの珍しさで訪れるのではなく、“好みの一本を探しに”来ており、いかにニューヨーク市民に日本酒というものが深く浸透しているかということを証明する形となった。
数ある銘酒の中でも、キンシ正宗の「松屋久兵衛(純米大吟醸)」や、今西清兵衛商店の「春鹿」シリーズなど、芳醇でまろやかな口当りの酒が特に人気を集めていた。
ことし初めて米国で商品を披露したという米田酒造の野田将太氏は、「(自社の代表銘柄である)『豊の秋』のおいしさは、きっと米国人にも分かっていただけるはず。来年から、いよいよ本格的にこちらの市場に参入します」と意気込みを語った。
フードブースでは、ケイゾウ・シマモト氏が手掛ける今話題の「ラーメンバーガー」や、ブラッシュストロークの「黒トリュフ茶碗蒸し」などが注目を集め、イベント開始後、間もなく品切れとなる盛況ぶりだった。
シマモト氏は「こんなにたくさんの方々に注目していただき、嬉しい。いつでもこの味を皆さんに提供できるように、いつかはニューヨークにショップを構えたい」と目を輝かせた。
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