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㊧ジョン・ゾーン氏（ⓒScott Irvine）、㊨坂本龍一氏（ⓒKazunali Tajima）
ことし60歳を迎える前衛音楽家でサックス奏者のジョン・ゾーン氏の還暦を祝い、ニューヨーク各地で行われているグローバル・イベント「Zorn@60」。その一環として、「世界のサカモト」として知られるミュージシャンの坂本龍一氏とゾーン氏による即興ライブが４日、マンハッタン区のジャパン・ソサエティーで開催された。２回公演の入場券は発売直後に即完売という人気ぶり。会場を埋めた観客らはこの豪華競演を固唾を呑んで見守った。
ステージに登場したふたり──坂本氏は音叉などの器具を使い、耳をそばだてないと聴き取ることができないような静かで微妙な音をピアノで自由自在に創り出し、ゾーン氏は力強く遊び心に溢れたサックスの音色で応えた。
ある人は腕を組みステージに吸い込まれるように、ある人は目を閉じたまま静かに、ふたりが織り成す一瞬の永遠に酔いしれていた。
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