NYCマラソン、安全が最優先 警備を大幅強化


 ニューヨーク・シティ・マラソンを主催するニューヨーク・ロードランナーズ(NYRR)はこのほど、11月3日に開催される今大会に関し、警備を大幅に強化した上で、例年通りの規模で行うと発表した。
 NYRRはことし4月に発生したボストン連続爆破テロ事件を受け、当初はゴール付近での見学者の所持品持ち込みを禁止することを検討していたが、実際には規制が難しいということから、一人につき小さめのバッグ一つの持ち込みが望ましい旨を見学者に呼び掛けることにした。
 またゴールとなるセントラルパークでは柵が一帯に設けられ、見学者はチェックポイントで所持品検査を受け、入園することとなる。こうしたチェックポイントはマラソンルートの各所にも設けられる予定。
 NYRRでは今大会に向け、外部のセキュリティー専門家を雇い安全対策を強化、大会スタッフも警備部門へ多数異動させる。また、大会スタッフとボランティアは緊急時の対応に関するトレーニングを受ける。
 大会全体の警備はニューヨーク市警察(NYPD)が行うが、広報担当者は現時点で警備の内容を公表することは避けたいとしている。
 昨年の大会はハリケーン「サンディ」の影響を受け中止となったが、今大会には約4万8000人の参加が予想されている。うち2万1000人は昨年の登録者で、目印としてオレンジ色のリストバンドが支給される。