米電子機器大手アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデルが先月発売され、携帯電話はより進化を遂げているが、新アイフォーンは使用中に乗り物酔いと同じ症状を引き起こす可能性があるとローカルテレビ局CBS2が指摘している。
アップルiOS7と呼ばれる基盤システムが作り出す高機能画面では、画像が3次元であったり、アプリケーションの開閉時に急激に動画が拡大したりする。こうした画面を見ることで脳は体が動いていると錯覚し、その結果、めまいや吐き気などの乗り物酔いと似た症状が引き起こされる、と専門家は説明している。
ITに精通しているライアン・オザワ氏は自らもこうした症状の経験者であり、「これは乗り物酔いの症状と同じで、『サイバー酔い(Cybersickness)』と呼ばれるもの」だと説明する。
ネット上ではサイバー酔いを訴える人が増えており、症状は頭痛や吐き気、めまいなどさまざまで、中には状態が深刻な人もいるようだ。
サイバー酔いの解決方法としてオザワ氏は、アイフォーンの「設定」から「一般」「アクセシビリティー」と進み、「視差効果を減らす」設定にするよう勧めている。
また乗り物酔いと同様、まず平衡感覚を取り戻すことが大切で、症状が出たらいったんアイフォーンの使用を中止することが賢明だとしている。