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2013.10.21 NEWS NY

音楽通し「いじめ撲滅」訴える P.ヤーロウさん、新曲披露イベント

駆け付けた各国の大使と記念撮影に収まるピーター・ ヤーロウさん(中央)=17日(photo: Tome)


 1960年代に一世を風靡したフォークトリオ、ピーター・ポール&マリーのボーカリスト兼ギタリストであるポール・ヤーロウさんが、自身が長年にわたり取り組んでいるNPO「オペレーション・リスペクト」という子どものいじめ撲滅プロジェクトの一環として、新曲「ネバー・ギブ・アップ」を発表することが決定。17日、マンハッタン区内でメディアや関係者を招待してのローンチレセプションが行われた。
 同曲は、国連の「児童権利宣言」をテーマに作られた、ゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」などを手掛けた音楽プロデューサー、山田廣作さんとヤーロウさんが志を共にし、世界中の子どもたちが抱えるいじめ問題の撲滅のために作ったもの。仏教の詞にインスパイアされ、ヤーロウさんが曲を付けた。
 レセプションで行われたライブセッションでヤーロウさんは同曲のほか、いじめを受けている子どもの心の闇と悲痛のメッセージを歌った「ドント・ラフ・アット・ミー」を、息子のクリストファーさんと共に熱唱。来場者らに、日米だけに留まらず、全世界で深刻化するいじめ問題についてどのように向き合うか、あらためて見つめ直す必要があることと訴えた。
 また会場には、多くの国連大使や関係者も詰め掛けた。ライブセッションの終盤にはヤーロウ親子と各国大使が肩を並べ、同氏のヒット曲である「パフ」や「ブローウィン・イン・ザ・ウインド」などを大合唱する場面もあった。
 レセプション終了後に弊紙のインタビューに応じたヤーロウさんは、「いじめは決して、子どもたちだけが抱える問題ではない。地球に生きる一人ひとりが相手を思いやり、相違を認めること、過ちを許すこと、そして何より愛することが、この問題の根本的な解決方法に繋がるのでは」と独自の見解を披露した。
 また音楽の持つ力については、「言葉ではなかなか表せないメッセージを、直球で伝えることができる。音楽には人の心を動かす力がある」と力説。「今後も命ある限り、『オペレーション・リスペクト』」の活動を続けていく」と誓った。

各国の大使とライブセッションをするピーター・ヤーロウさん(右から2番目)と息子のクリストファーさん(同3番目)=同(photo: Tome)

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