ネブラスカ大学のバーニー・マッコイ准教授が大学生を対象に行った最新の調査によると、学生の90%以上が授業中に携帯電子機器を使用しており、中でも86%が勉学とは無関係のことでテキストメッセージを送受信していることが判明した。
調査は全米の6つの大学の学生777人を対象に行われた。携帯電子機器の使用目的について、テキストの送受信に次ぎ2番目に多かったのが時刻の確認で79%、Eメールの送受信は68%で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用が66%であった。
一方、携帯機器を一切使用したことがないと答えた学生は、わずか8%にとどまった。
授業中にテキストの送受信をする学生が多いことから、授業進行の妨げになるとして「授業中の携帯機器の使用禁止」を規則とする教員が増えている中、携帯機器を授業の一環として取り入れる教員もいるようだ。
ジャーナリズムを教えているある准教授は、授業でツイッターを使用することにより、戦略的にメディアを利用する方法を学生に教え、また各界の専門家とのやり取りも体験させている。
但し、こうして授業で携帯機器を使用する場合に重要なのは、「ただ単に情報を入手するのではなく、目的を持って利用すること」であるようだ。
前出の准教授の授業では、機器を授業の目的以外に使用すると減点である旨が講義要綱には明記されている。つまり授業と無関係のテキストの送受信は、減点の対象となる。