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ブルックリン区ウィリアムズバーグで11日深夜ごろ、イラン出身のミュージシャンの男が知人の男性3人をライフルで射殺し、その後、自殺するという事件が発生した。他にも男性が撃たれ重体となったが、命に別条はない。
ニューヨーク市警察庁(NYPD)は、男は同地を拠点に活動するバンド「フリー・キーズ」の元メンバーであるアリ・アクバー容疑者(29歳)と断定した。
射殺されたのは、イランのインディーズ系ロックバンド「イエロー・ドッグズ」のメンバー2人と、別のバンドに所属する男性。容疑者はメンバーらの住むアパートの部屋へ屋根から侵入し、各部屋を回りながら軍事用自動ライフルで一人ずつ銃撃した。
3人はその場で死亡したが、一命を取り留めた別の男性被害者が警察へ通報。駆け付けた警察官が、アパートの屋上でアクバー容疑者の遺体を発見した。容疑者は犯行に使ったライフルであごを撃ちぬいたものと見られ、遺体の脇にはライフルがあった。
イエロー・ドッグズのマネジャーによると、容疑者は以前はメンバーらと交流があったが、何らかの諍いを理由にこの数カ月間は会話もしていなかったという。
またアクバー容疑者は所属バンドの機材を勝手に転売したため、一年ほど前にバンドを辞めさせられていたことも判明している。
警察は犯行の動機は未だ調査中としているが、NYPDのレイ・ケリー長官は、容疑者とイエロー・ドッグズのメンバーの間に金銭トラブルがあったか、バンドを辞めさせられた腹いせにやった可能性などを示唆している。
イエロー・ドッグズは2006年にイランのテヘランで結成され、メンバーらは同国のイスラム法による取り締まりからの解放を求めて10年にニューヨークへ移住し、活動していた。カンヌ映画祭受賞作品「ペルシャ猫を誰も知らない」の挿入曲も手掛けていた。
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