ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は18日、連邦政府と州政府から総額3750万ドルの資金援助を受け、ラガーディア空港の洪水対策工事を行うと発表した。
発表によると、工事はコンクリートの堤防や重力排水設備の建設、発電機の交換など5つのプロジェクトから成り、一部はすでに着工している。
クオモ氏は工事資金の4分の3に当たる2800万ドルは、ニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)へ支払われる連邦災害復興基金を充てると説明している。
イースト川の2つの湾に挟まれたラガーディア空港は、昨年のハリケーン「サンディ」の洪水で1億ガロンの海水が流れ込み、3日間の空港閉鎖を余儀なくされた。その間、3300便が欠航となり、25万人に影響が出た。
同空港を管理するPAのパトリック・フォイエ氏は、「4000万ドル近い工事費はとてつもない金額に聞こえるかもしれないが、空港を閉鎖した場合、ニューヨーク全体が受ける損失は一日当たり約5400万ドルに上ることを考慮すれば、決して無駄な出費ではない」と説明している。