書道と絵を融合した「笑文字」を考案し、心温まる作品を発表している田中太山氏の個展が、14日から20日まで日本クラブで開催された。16日に行われたギャラリートークイベント「笑文字塾」では、作品制作のインスピレーションは「人」という同氏が、思いを伝える笑文字の書き方を参加者たちに指導した。
過去14年間、誰に習うでもなく、人との出会いや誰かを思い浮かべることから自然に作品が生まれてきたという同氏。同イベントでは、年齢・国籍を超えて集まった参加者を前に、筆ペンを使った笑文字の書き方を説明し、贈る相手のことを想い描きながら書くことが大切だとアドバイスした。参加者たちは仕上げとして、「祝」という一字をテーマに笑文字を書き上げ、思い思いの相手へのプレゼントとして持ち帰った。
個展会場へは「テーマパークと思って遊びに来てほしい」と語り、来場する人たちとの交流をなによりも大切にしている田中氏。楽しさと優しさが溢れた1週間限定の「テーマパーク」を、多くの人が楽しんだに違いない。