米国では、年末商戦の幕開けとなる感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)の特売は、もはや全国的な定番イベントとなっているが、休日に朝早くから起き出し、たくさんの人でごった返すセールに出掛ける価値はあるのだろうか?
通販サイトSheFinds.comの創設者であるミシェル・マドホックさんはこの問いに対し、「それほどの価値があるとは思わない。オンライン・ショッピングならブラックフライデーと同等の割引商品を見つけることができる上に、ネットだけの特売も数多くある」と答えている。さらに、欲しい商品の値下がりを通知してくれるPriceGrabber.comなどの「アラートサイト」を利用すれば、「ブラックフライデーまで待つ必要もなくなる」と指摘する。
それでもセールに出掛けたいという人には、「まず最初に電化製品を買うこと」をマドホックさんは推奨している。ブラックフライデーの特売では電化製品の値下げ率がもっとも大きく、元値も高額であるからだ。
また、BlackFridayAds.comなどのサイトで値引き額を事前に調べ、買い物の計画を立てたり、スマートフォンのアプリなどを利用して、最安値で提供する店を確認するといった対策も有効だ。
さらに一部の小売店では、あるセール品の価格が他店より高いことが判明した際には、値段交渉に応じるという「最安値宣言」をしているため、セールで購入した品物のレシートの写真を撮ってクラウドメモリーに保存しておくのも一案だという。
マドホックさんはこれに加えて、「セールの熱気に巻き込まれ、冷静さを失ってしまわないことが一番大切」、つまり「安物買いの銭失い」にならないよう忠告している。