日本人DV被害者の支援に尽力 NYAWCに外務大臣賞

草賀純男大使(右)から、賞状を受け取るNYAWC代表のカレン・エリザガ氏 =22日(photo:Umeda)


 日米相互理解の促進に貢献したとして、ニューヨーク市を拠点に活動する非営利団体のニューヨーク・アジア人女性センター(NYAWC)が2013年度の外務大臣賞に選出され、その表彰式が22日、マンハッタン区の在ニューヨーク日本国総領事大使公邸で行われた。
 家庭内暴力(DV)を受けたアジア系移民女性の支援を目的に設立された同センターは、DV被害に遭った日本人女性およびその子どもに対して、日本人カウンセラーによる24時間の電話対応、カウンセリング、避難用シェルターなど、さまざまな支援を無償提供。多くの被害者の救済、身体の安全の確保、社会福祉の向上に貢献してきた。
 表彰式であいさつをしたNYAWCのプログラムマネージャー永尾香織氏は、同センターの取り組みに対し、「私たちの仕事は被害者の人生を取り戻し、再構築する手助けをすること」であると説明、「その過程に立ち会えるということほど希望に溢れ、勇気付けられるものはない」と力強く語った。
 同賞は、国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の促進に貢献した個人または団体に贈られる。今年度は、個人97人と31団体が受賞し、在ニューヨーク日本国総領事館管内ではNYAWCのほかに、東京クヮルテットが受賞した。