アストリアにもシティバイクを 交通局が計画に着手


 ニューヨーク市交通局(DOT)は19日、自転車シェアプログラムの「シティバイク」について、クイーンズ区アストリアに該当エリアを拡大する計画に着手したことを明らかにした。
 ただし、導入の実現にはまだ時間がかかる見通しで、DOTのジョン・オーカット政策担当部長は発表に際し、「現段階では拡張計画に着手しただけで、まだ何も発表できる段階ではない」と強調した。
 同じくDOT職員であるステファニー・レビンスキー氏によると、新たな地区への導入は、まず駐輪所(ステーション)の設置場所に関してコミュニティー委員会や地域の関係者、地域住民から意見を募る作業から始まるという。
 その後、駐輪所の設置案を地図にしたものを地域のワークショップで公開し、さらなる話し合いを重ねるなど、慎重な検討が続くため、開始までには通常18〜24カ月を要する。
 DOTはこれまでに、マイク・ギナリス上院議員と話し合いを行い、アストリア地区を走る地下鉄N線とQ線沿いの広い一帯を対象に、駐輪場の設置を検討しているという。
 DOTはすでに、同区のウッドサイドやロングアイランドシティを含む地域でもシティバイクを導入することを決定しているが、資金の都合により未だ実現には至っていない。