NY市長、鉄道脱線発生時にゴルフ 「私は消防士でも警察官でもない」

 2日にメトロノース鉄道脱線事故が発生した際、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長はバミューダ諸島でゴルフに興じていたことが判明し、各方面から非難の声が上がっている。
 調べによると、ブルームバーグ氏がゴルフ場を出たのは、事故が起きた午前7時20分から約4時間後だった。
 同氏はこれについて、「私の居場所は、公式スケジュールを見ればいつでも把握できる。事故について第一報が入った後は、担当の委員と密に連絡を取り合った」とコメントした。
 また、同日夕方に事故の被害者が搬送された病院を見舞った際には、「私は消防士でも警察官でもない。私にできるのは、警察や消防局、危機管理委員会の担当者が確実に出向くように指示することだけだ」と釈明した。
 ブルームバーグ氏は、2010年12月25日に同市が大寒波に襲われた際にもバミューダ諸島に滞在しており、翌日まで公に姿を見せなかった。
 これとは対照的に、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事、市警察庁(NYPD)のレイ・ケリー長官らは事故発生直後にブロンクス区の現場へ駆け付け、複数の記者会見に応じた。
 また来年1月にニューヨーク市長に就任することが決定しているビル・デ・ブラシオ氏も直後に声明を発表し、「ケリー長官と事故状況についてブリーフィングを行った」としたうえで、事故で亡くなった被害者の家族に哀悼の意を示した。