メトロノース鉄道(MNR)は9日、1日に起きた列車脱線事故を受け、事故があったブロンクス区スパイテンダイビル駅近くのカーブに、新しい信号機を設置した。これにより、列車がカーブ手前の減速エリアに近づくと、運転士に警告が伝わるようになる。
MNRはまた、列車が危険なカーブを通過する間、車掌が操縦室に赴き、制限速度が守られているかどうかを口頭で確認することを、全ての列車で義務付けた。26カ所においては、最高制限速度を下げる。
MNRを運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)は、カーブに差し掛かった列車がカーブでの最高速度である時速30マイル以下に減速しない場合、自動的に緊急ブレーキが作動するシステムを開発し、来年3月までに別の4つの危険なカーブに、また9月までに5本の可動橋に設置すると発表した。
国家運輸安全委員会(NTSB)は5年前、同年にカリフォルニア州で起きた列車事故を受け、車両外部と操縦室を録音・録画するためのカメラを設置すると提言した。同事故は、運転士が携帯電話でテキストメッセージを送信していたことが原因とされる。
今回の事故を受け、地元議員の間からは、運転士の居眠りや携帯電話の使用などの危険行為を防ぐ目的と、事故後の原因究明のため、NTSBの提言に沿ったカメラの設置を求める声が上がっている。