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メイシーズやバーニーズ・ニューヨークなどを含むニューヨーク市内の大手百貨店で、人種による追跡差別(レイシャル・プロファイリング)から買い物客を保護するための「権利章典」が、店内に掲示される。百貨店は人権運動家のアル・シャープトン牧師や他の人権擁護団体と会合を重ね、ドキュメントを完成、9日に発表した。
一連の動きは、ことしに入り、ニューヨーク市内の高級百貨店で買い物をした黒人客らが相次いで不正カード使用の疑いをかけられ、人種に基づく取り調べを受けた事件に起因するもので、シャープトン牧師らが百貨店に人権保護対策を設けるよう要請したため実現した。
取り調べを受けたうち3人は、百貨店と警察を相手取りすでに訴訟を起こしている。権利章典は、各店の警備担当者が遵守すべきもので、①買い物客と接触する場合は、身分を明らかにすること②窃盗の疑いがある者を拘束する場合は、過度な腕力、脅迫、乱暴な言葉を用いないこと③犯罪の嫌疑がある者を拘束する場合は、道理をわきまえた方法で行い、合理的な時間内に限る—など。章典には人種以外にも、宗教や性別、外見や人格的あるいは身体的特性など、いかなることにおいても追跡差別することを禁じている。違反した従業員は、解雇などの処分を受けることとなる。
権利章典の掲示を行う百貨店は、同2店ならびにブルーミングデールズ、ロード・アンド・テイラー、サックス・フィフス・アベニューなど。
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