昨年末のホリデーシーズンを境に、ニューヨーク市でインフルエンザの感染者数が急増している。
市保健精神衛生局が発表した最新のデータによると、昨年10月には1日あたり200件の感染が報告されていたが、11月には300件に急増、12月初旬は横ばいで、クリスマスあたりから1日500件に達した。
セント・ルークス=ルーズベルト病院の医師ブルース・ポルスキー氏によると、ホリデーシーズンには里帰りや旅行のため空港を利用したり、公共の場に出掛ける機会が増え、鼻を拭いたりくしゃみをする人がいる場に居合わせる機会が多くなるため、同時期にインフルエンザに感染する人が急増するのは珍しいことではないという。
インフルエンザは頻繁な手洗いにより予防することができ、感染してもほとんどの場合が自宅療養が可能であるという。感染すると、通常は頭痛から始まり、全身の痛み、発熱、鼻水、喉の痛みへと進む。このような症状は大抵の場合、市販薬により治療することができる。だが、症状が深刻化した場合は、医療施設で治療を受けることが望ましい。
米疾病管理センターはことしに入り、ニューヨークを含むいくつかの州でインフルエンザがまん延していると報告しているが、そのほとんどが南部の州に集中しているという。