「雛のつるし飾り」サンディ フック小学校へ 東日本大震災の被災地から

サンディフック小学校に寄贈された「雛のつるし飾り」(提供写真)


 東日本大震災の被災地である宮城県のボランティアによる手作りの「雛のつるし飾り」が2013年12月19日、1年前に20人の児童を含む26人が犠牲となった銃乱射事件のあったコネチカット州サンディフック小学校に寄贈された。子どもたちの健やかな成長を願う気持ちは世界共通と、「哀しい事件に見舞われた小学校の子どもたちのせめてもの慰めになれば」「東日本大震災に対する米国の支援への恩返し」という想いが込められている。
 「雛のつるし飾り」とは、8月に宮城県気仙沼など同県内4カ所で開かれた手芸「きっこまざぎ教室」(佐々木雅年・比↗呂美夫妻主催)の「復興を願う人・復興を応援する人・つるし飾りで一つにつながろう!!」という呼び掛けに集まった155人により作られた色鮮やかな伝統装飾工芸品。これはハリケーン「サンディ」の際に、ニューヨーク日系人会(JAA)へ3万ドルの寄付をした千葉県在住の医師である石丸綾子氏のメールから始まった。
 JAAと在ニューヨーク日本国総領事館が仲介し、同小学校のある学区内のNewtown Public School OfficeのDistrict事務所での贈呈式には、Newtown Public SchoolからDr. John R. Reed、Dr. Linda A. Gejda & Dr. David E. Abbey、領事館から青柳芳克領事部長、JAAから加藤脩治理事と野田美知代事務局長が参加した。