GW橋報復渋滞疑惑の重大性認める 共和党寄りニュース局の司会者

 共和党寄りの報道で知られ、ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事の汚点となるジョージ・ワシントン橋報復渋滞疑惑についても報道を控えていたFOXニュースだが、同局のトーク番組司会者が9日、同事件の重大性を認める発言をし、注目を浴びている。
 同事件は、知事の元側近ブリジット・ケリー氏が、ニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)の幹部、デビッド・ワイルドスタイン氏に、同州とニューヨーク州を結ぶジョージ・ワシントン橋のフォートリー側の入口を閉鎖し、意図的に交通渋滞を引き起こすようEメールで指示したというもの。 
 知事は当初、閉鎖は交通調査のために行われたと主張していたが、ケリー氏が送ったとされるEメールが8日に公表され、政治的な動機であったことが判明。ケリー氏は解雇された。
 同日、各メディアが事件を大きく取り上げ報道したが、同局だけはわずか15分しか同事件について触れなかった。だが、同局の「ザ・ファイブ」の司会者グレッグ・ガットフェルド氏が翌日、「このまま事件をゴシップと片付けていては、我々は偽善者になる。これはれっきとしたスキャンダルだ」と同事件の重大性を認める発言をした。