昨年11月に行われた知事選挙で対抗馬の民主党候補に大差をつけ再選を果たし、第2任期目を目前に控えたニュージャージー州のクリス・クリスティー知事が14日、州議会議事堂で施政方針演説を行った。演説で知事は、先週からマスコミを賑わせているジョージ・ワシントン橋をめぐる報復渋滞事件については多くを語らなかった。
演説の中でクリスティー知事は、州の景気の改善、増税の回避、高校卒業率の上昇、州議会で多数派を占める民主党との連携など、自己の業績について言及。また、来月予算案を発表する際に、州の税制度の見直しを行うことを約束したが、詳しい内容については明言を避けた。
州の公立校における登校日数の増加と1日の授業時間の延長に関する法案についても、概要については触れたものの、詳細については語らなかった。
州最大でもっとも影響力のある教職員組合の組合長で、知事との対立を繰り返しているウェンデル・スタインホイアー氏は、知事の演説に先駆けて声明を発表し、同法案についての議論は歓迎するが、州全域に24時間体制の幼稚園を開設する件については、知事が13日に拒否権を行使して否認したことを批判した。
知事の第2任期就任式は、21日に予定されている。