「電子書籍版ネットフリックス」と称される新興企業者オイスター(本社:ニューヨーク)は14日、シリーズA投資により1400万ドルの調達に成功し、これを資金にアンドロイド用のアプリの開発と、従業員の増員を行うことを発表した。
投資に参加した企業は、ハイランド・キャピタル・パートナーズと、既に同社に出資しているファウンダーズ・ファンドなど。同社は2012年の設立時、シード投資により300万ドルの資金を調達している。
同社の最高経営責任者エリック・ストロンバーグ氏によると、現在、同社の従業員数は10人だが、営業、マーケティング、技術、商品部門の担当として、15〜20人を増員する予定だと話している。
同社は昨年9月、iPhoneユーザー向けにアプリを開発。月額9.95ドルで10万冊以上の電子書籍を無制限に読むことができるサービスの提供を開始した。1度に10書籍までダウンロードすることができ、オフラインの状態でも読書を楽しむことができる。
また、10月にタブレット型端末用のアプリを発表すると、購読会員数は2倍へと増加。さらに同社は12月に、独立出版社ペルセウス・ブック・グループから100種類の書籍の販売権を取得するなど、順調な成長を続けている。
アンドロイド用アプリは、14年に発表される予定。