がんによる死亡者数が全国的に減少傾向にあるが、米国がん協会が7日に発表した年次報告書によると、性別や人種により数に開きが見られることが分かった。
がんによる死亡者数は、過去最多だった1991年から2010年までの間に、20%に値する約134万400人減少した。
同協会の分析によると、ことしは166万5540人に新たながんが見つかり、58万5720人ががんにより死亡すると推定されている。
このうち、新たにがんが見つかると推定される男性は85万5220人で、女性は81万320人、死亡するのは男性が31万10人で、女性が27万5710人と予想される。
男性が女性よりがんによる死亡者数が多い傾向にある理由については、年に1度の子宮頚がんや乳がんの検診など、頻繁に医者にかかる習慣がある女性と比べ、男性にはこのような習慣がないこと。また、男性が死亡する種類のがんには内臓系が多く、初期の段階で胃がんを胃潰瘍と勘違いするなどといった原因で手遅れになる場合があるため、と考えられる。
一方、女性特有のがんは特定しやすいという。がんによる死亡者数の減少が最も顕著なのは黒人男性で、中でも40〜49歳の男性の死亡率は50%も減少している。だが、ほとんどの種類のがんとがん全体の死亡者数では、白人男性を上回っている。
なお、ニュージャージー州のがん羅患率は、全米で7位と非常に高い。