美食の街ニューヨークでも、すっかり市民権を得た日本食。寿司やラーメンだけに留まらず、最近ではしゃぶしゃぶや焼鳥、そばなど、ありとあらゆる日本の美味を味わうことができるようになった。日本食人気の高まりを受け、〝本物思考〟の風潮はさらに勢いを増している。
とろける旨味 黒毛和牛をもっと手軽に
日本食の普及に伴い、ニューヨークでも和食を語る上で欠かせない「和牛」を提供する飲食店が増えている。ストリップロインやリブロイン、そしてテンダーロインなど高価な商品の人気は根強いが、最近では手軽に味わえる肩ロース、ももロースの需要も高まりつつある。
「消費者も本物を好む時代。私たちが目指すのは、一度食べたら『あの味が忘れられない』『やっぱり違うね』と言われるような品質です」と話すのは、日本から和牛を輸入しているポセイドン・シーフード・インクの清水副社長。同社では日本国産100%の黒毛和牛のみを使用しており、全頭検査済み。安心・安全の品質を保証する。
「ハイエンドなロインだけでなく、より多くの人に本物の味を届けたい」という思いから、同社では手頃な価格でサイズも小ぶり(約2キロ)な「トウガラシ」と「カブリ」というふたつの部位に着眼。米国では、日本食普及のけん引役であるJFCインターナショナルが、飲食業者などに向け販売している。
寿司ネタで言うなら「赤身」と「トロ」
「トウガラシ(Chuck Tender)」とは、牛の肩から腕にかけての部位を指し、1頭からわずか2〜3kgしか取れない希少部位。とうがらしの形に似ていることから、そう名付けられたという。適度に「霜降り」が入っており、赤身とのバランスが良いのが特徴だ。味はさっぱりしているが甘みもあり、噛むほどに風味を楽しむことができる。
寿司ネタで言うと、まぐろの「赤身」のような感覚で、ヘルシーさが魅力。牛刺しやカルパッチョにしていただくのがおすすめだ。
また「カブリ(Rib Cap)」とは、肩ロースから続く部位で、背中周辺にあたる。肉に厚みがあり、キメが細かく、柔らかいのが特徴。脂肪交雑が入りやすいので、豊かな風味も魅力のひとつとなっている。寿司で言うなら、まさに「トロ」に値する。焼肉や炙り寿司、焼きしゃぶなどで食せば、甘くてジューシーな味わいを存分に楽しむことができる。
繊細でどんな料理にも合う和牛。存在感のあるこの美味を加えるだけで、いつもの料理が華やかさを増すと言っても過言ではないだろう。 〝本物の味〟は今後、米国でも「SUSHI」や「RAMEN」と並び、日本を代表する「WAGYU」として、多くの人々に愛される存在となるに違いない。
米国での取り扱いについては、
JFC International Incまで問い合わせを!
JFC International Inc
www.jfc.com
TEL:908-525-4400