大雪に見舞われ、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事による非常事態宣言が出された翌日の22日、市のカトリックスクールを含むトライステートエリアのほとんどの学校区で閉鎖または始業時間を遅らせるといった処置が取られていたにもかかわらず、ニューヨーク市の公立学校は通常通り授業が行われた。
吹雪は止んだものの、同日未明には気温がマイナス13度まで下がり、最高気温もマイナス9度までしか上がらないことが予想されていたが、ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長と市教育局長のカーメン・フェリナ氏は21日、通常通りの授業開始を発表した。フェリナ氏は「道路状況や交通事情は困難が予想されるが、子どもたちを学校へ送り出す際は、各自で判断すべき」と述べていたが、実際22日午前には多くのスクールバスが通常運行できず、遅延する事態となった。
市長は通常通りの始業を決定する前に、国立測候所や主要な学校、衛生局などに意見を求めたことを明かし、「学校を閉鎖するのは容易なことではなく、この選択は正しかった」と語っている。
これを受け、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックや短文投稿サイトツイッターには、この判断に反対する保護者や生徒らから「人命を危険にさらしている」「運転しないようにと言っておきながら、その一方で子どもを学校に行かせるとは」など、抗議や非難のコメントが投稿された。