スマートフォンのアプリを使った酒類注文配達システムを運営する「ドリズリー社」は22日、シード投資により225万ドルの資金を集め、ニューヨークおよびボストン市で営業を始めた。
2011年、ボストン・カレッジに通う3人の学生により生み出されたこのビジネスでは、法的に飲酒が認められる年齢である買物客がアイフォーン用アプリを通してビールやワイン、リキュールを注文すると、通常30分以内に配達される。配達の際に運転手が、注文時に使用された身分証明書の認証を行う。面倒な設定のいらないターンキーソリューションの導入により、小売店は簡単で安全な取り引きの下、迅速で信頼できるオンデマンドの配達が可能となった。
設立者で最高経営責任者のニック・レラス氏によると、酒屋業界は1933年の禁酒法時代から進展しておらず、830億ドルの総収益のうち、配達によるものは一握り。その原因は、酒類の注文は買物客にとっては不便で、受注配達は小売店側にとっても面倒なためだという。
だが、同社のアプリにより買物客は簡単に酒類を注文でき、素早く安全に受け取ることができるとし、同社を「酒屋業界のアマゾン・ドット・コム」であると例えた。
今後6カ月間に、さらに多くの全米の都市へと市場が広がり、アンドロイド用のアプリも、近日発表される。