田中とダルの対決なるか 両チームは7月に7試合

 米大リーグのヤンキース入りが決まった田中が、メジャーで最も投げ合いたい投手は誰だろうか。2歳年上で親交が深く、プロ野球パ・リーグで競い合ったダルビッシュ(レンジャーズ)との対戦となれば、力が入らないはずはない。
 今季のヤンキースは同じア・リーグのレンジャーズと球宴明けの7月21日からホームで4連戦、同28日から敵地で3連戦を行う。田中が巨額契約に値する投球を続けて先発対決が実現すれば、2人の力勝負は米国でも話題を集めそうだ。
 日本では4度、公式戦で投げ合った。楽天の田中が1勝3敗で日本ハムのダルビッシュが2勝1敗。2度目の対戦となった2007年9月26日は新人の田中が完封を目前にした九回に2点を失って逆転サヨナラ負けを喫した。最後の11年7月20日はともに投げ抜き、3–1でダルビッシュに軍配が上がっている。
 大リーグ公式サイトは「ダルビッシュの成功例なくして、田中のあのような契約はなかった」と指摘。一方でレンジャーズの地元紙が「田中の契約がダルビッシュの闘志に火を付けるかも」との見出しで記事を掲載した。注目の「ライバル物語」は、本場のマウンドで第2章が始まる。(アーリントン共同=早川雄三)