スーパーボウルの開催を目前に控え、米連邦捜査局(FBI)と米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)は29日までに、関連グッズの偽造品を約20万点押収したことを明らかにした。偽造品には対戦するチームのロゴを配した衣料品や帽子などが含まれ、合計価格は2160万ドル以上であることが分かっている。
当局によれば、偽造品のほとんどは対戦チームが決定した直後から米国外で製造され、密輸されたものだという。
偽造品は正規品と比べて大幅に質が悪く、1割程安い価格で売られていることが多い。
近年スーパーボウルでは、偽造グッズのまん延が深刻化しており、昨年は約1400万ドル相当が押収されている。
さらに当局は、試合観戦や関連イベントのチケット、駐車券などの偽造品に関しても引き続き取り締まりを行うとしており、「路上において現金払いでチケットを購入する場合には、十分に注意する必要がある」と呼び掛けている。
ニューヨークでは先週、関連イベントの偽造チケットを販売した男2人が逮捕されており、印刷されていたバーコードが非常に精巧だったことから、専門家らは「見過ごされていれば現場で大きな混乱を引き起こしていた可能性がある」と指摘している。