S.ヨハンソンさん、 親善大使を辞任 イスラエル企業の広告出演が原因
米人気女優のスカーレット・ヨハンソンさんが30日までに、国際慈善団体「オックスファム」の親善大使を辞任した。ヨハンソンさんは、ヨルダン川西岸地区にあるイスラエル企業の広告に出演したことで、同団体から批判を受けていた。
オックスファムは、同地区でのイスラエルによる占領とパレスチナ人への迫害を問題視し、占領地を拠点とするすべてのイスラエル企業との取引に反対している。
このため、親善大使であるヨハンソンさんが同地区に工場を持つイスラエルの炭酸水製造機会社のソーダストリームと広告出演契約を結んだことを批判。ヨハンソンさんはこれに対し、「イスラエルとパレスチナの間の経済協力と社会交流を支持する」との声明を発表していた。
辞任の理由について、ヨハンソンさんの代理人は「オックスファムとの間の根本的な意見の相違によるもの」と説明している。
オックスファムは辞任を受け入れ、占領地のすべてのイスラエル企業について「パレスチナ人コミュニティーの人権を侵害するもので、取引は国際法に違反する」との見解を改めて強調した。
ヨハンソンさんは2007年からオックスファムの親善大使を務めており、インドやスリランカ、ケニアを訪れるなど、貧困に関する意識の啓蒙活動を行ってきた。
ヨハンソンさん出演の広告は、2日のスーパーボウルで放映される。