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ことしに入り、ニューヨーク市内ではすでに12人もの歩行者が交通事故の犠牲となっていることを受け、同市のビル・デ・ブラシオ市長はこのほど、危険なジェイウオークをなくすため、取り締まりを強化する意向を表明した。
多くのニューヨーカーにとっては当たり前となっている「ジェイウオーク」(信号や交通規則を無視して道を横断すること)だが、今後、違反者には違反切符が切られる可能性も浮上している。
昨年、市内では172人の歩行者が交通事故で死亡しており、その数値はここ数年横ばい。同市長は交通事故を減らすため、車の運転手同様に「歩行者にも交通教育が必要」と説明する。
事故が多発しているマンハッタン区の96丁目とブロードウェーの交差点では、「横断歩道を渡りましょう」と告げる電子標識が取り付けられ、警察官がハンドマイクで歩行者に呼び掛けるなどの対策が取られている。違反した場合は、運転手、歩行者ともに違反切符がその場で切られる。こうした取り締まりに地元選出の市会議員は「今まで見過ごしていたのに、突然厳しく取り締まるのはやり過ぎだ」と非難している。
これに対し市長の広報官は、「取り締まりは地域を管轄する警察署によりさまざま」であるとした上で、市としては歩行者教育のほか、運転手の取り締まりや監視カメラの増設などを警察と協力して進めていくと話している。
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