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2014.02.04 NEWS NY

M&Msに合成着色料の使用中止要求 ネットで署名集め


 オンライン署名収集サイト「チェンジ・ドット・オルグ(Change.org)」上で、老舗製菓会社マーズ社のチョコレート菓子M&Ms(エムアンドエムズ)に、合成着色料を使用しないよう求める嘆願書への署名集めが行われている。発起人は、リニー・シャッターズさんと公益科学センターで、1月7日午前の時点で14万2000人以上の署名が集まっている。
 シャッターズさんは数年前、息子の食事から合成着色料を排除したところ、情緒および集中力の持続時間に顕著な変化が見られたという。
 欧州で製造されているM&Msには天然の着色料が使用されているが、米国内では合成着色料が使われている。欧州では2007年の英国での研究結果で、着色料と保存料の混合物を摂取した子どもたちに多動性障害の増加がわずかに見られたことから、特定の合成着色料を含む食品に警告ラベルを表示するよう求める動きが議員らの間で起きた。
 欧州食品安全機関は、同研究は証拠が十分でないとして却下したが、製造会社が自主的に赤カブや人参、サフランなどを使用した天然由来の着色料に切り替え始めた。米国食品医薬品局は、注意力欠如障害や多動性障害などを患う影響を受けやすい特定の子どもは、食品に含まれる合成着色料などの物質により症状が悪化する可能性があることを認めているが、これまで規制強化は行わないとしている。

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