ニューヨーク市では先週末、運輸省(DOT)が派遣した作業員により、道路のくぼみや穴の補修作業が行われた。市の発表によると、ことしに入ってからすでに、市内5区で6万4000カ所以上が補修されたという。
同市には老朽化や悪天候により平坦でない道路が多く、それらの補修が急務となっている。米自動車協会トリプルエー(AAA)によると、ニューヨーカーは道路状態の粗悪さに起因する車体損傷の修理に、年平均670ドルを費やしているという。
8日には、ことしに入ってもっとも多い50人の派遣作業員が住宅街や幹線道路などの補修に当たり、9日にもさらに15人が追加され、作業を行った。今週からは範囲を広げ、新たな主要幹線道路の補修にも取り掛かる。
同市のビル・デ・ブラシオ市長は、「市はこのような道路補修にかかる資金援助を、連邦および州政府のいずれからも受けていない」とし、「悪天候も重なり財政的に困難な状態ではあるが、長期的な解決策を模索している」と語り、今後の対応について検討している旨を明かした。