盗難トラックが市バスに突っ込む MTAバス運転手が死亡

 マンハッタン区グリニッチビレッジで12日早朝、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の市バスと盗難されたトラックが衝突し、3人が負傷、バスの運転手が死亡するという事故が起きた。トラックの運転手は、その場で逮捕された。
 同日午前5時30分ごろ、同区西14丁目と7番街の交差点で、ウイリアム・ペナさんの運転する東行きのM14D路線の市バスに、信号無視で交差点に入って来た盗難車のトラックが猛スピードで衝突。駐車していた複数の車両に接触後、歩道に乗り上げ、建設中のビルの足場と交差点角の地下鉄駅入口に突っ込んで止まった。
 1996年からMTAのバス運転手として勤務していたニュージャージー州ヒルサイド在住のペナさんは、衝突の衝撃で車外に放り出され、自身が運転していたバスの下敷きとなり、現場で死亡が確認された。他にも3人が事故に巻き込まれて負傷、付近の病院へ搬送され手当てを受けた。
 トラックを運転していたドミニク・ウィルビー被告(22歳)も首に軽傷を負った。トラックは事故現場からわずか2ブロック北の西16丁目で盗難されたもので、当時、同被告は警察に追跡されている状態ではなかった。