児童の権利およびプライバシー保護団体の支援を受ける保護者グループは13日、カリフォルニア州サンフランシスコ市連邦控訴裁判所に対し、2年前にソーシャル・ネットワキング・サービス「フェイスブック(FB)」との間に交わされた和解の取り消しを求める訴えを起こした。
FBは2012年、「スポンサード・ストーリー」という広告上で、未成年会員の写真を無断で使用していたとして集団訴訟を起こされた。その方針の改善と罰金および慈善寄付金として1人最高15ドル、総額1000万ドルを集団訴訟の原告に、また原告弁護士費用と擁護団体への慈善寄付金として1000万ドルを支払うことに合意していた。
だが原告によると、FBはその後も子どもたちの写真を無断で使用し続けており、保護者らはその削除を求めている。
原告のひとりによると、15歳の娘の写真があるバンドの広告に無断で使用されていたという。娘は過去に、同バンドのファンページで「いいね」を押したが、写真の使用は許可していなかった。
保護者の許可なく子どもの写真を使用することは、ニューヨークやカリフォルニア、フロリダなどの州では禁止されている。
擁護団体のひとつは、FBが子どものプラバシー保護機能を強化しない限り、寄付金を受け取らないと主張している。