マンハッタン区第5地域理事会が19日夜に開いた集会で、セントラルパーク周辺に建設予定の高層ビルが完成すると、ニューヨークのランドマークである同園が日陰になってしまうと、参加者の大多数が非難した。
会場となったニューヨーク市立図書館には議員や都市開発の専門家、市民ら数百人が集まり、満員となった。参加者らは、同園周辺に70階建て以上の高層ビルが建設されることに対し、「一部の富裕層のために、市民の憩いの場が台なしにされる」と反対。
だが、西57丁目に建設中でことし完成予定のワン57タワー(75階建て、高さ306メートル)の建築を請け負う不動産開発業者エクステル・デベロップメントのゲイリー・バーネット氏は、同ビルにより公園が日陰となるのは1日にわずか数分だけであると反論。また、同園の南側は木が茂り、すでに日陰になっていると主張した。
セントラルパーク周辺には他にも複数の高層ビルの建設が予定されており、これらの多くは外国人投資家が所有する。
参加者らは、1980年に制定された建築基準法を強化するよう提案し、高層ビル建設計画のさらなる情報公開を強く要求した。
同理事会は2013年に「サンシャイン・タスク・フォース」を設置し、同園周辺に建設予定の高層ビルによる影響を調査している。