ジュニアーズが本店売却へ 経営はそのまま継続


 チーズケーキで有名なニューヨークを代表する創業63年の老舗ダイナー「ジュニアーズ(Junior’s)」が、ブルックリン区ダウンタウンにある本店を売却する予定であるという。同店3代目オーナーのアラン・ローゼンさんによると、同区フラットブッシュ・アベニュー・エクステンションとデカルブ・アベニューにある本店の2階建てビルを売りに出しているが、買い手はまだ決まっていないという。
 今後、コンドミニアムの開発業者が購入した場合には、臨時店舗に移り営業を続け、ビルが完成した際にテナントとして同ビルに戻ることをジュニアーズ側は希望している。
 これまでに交渉した複数の開発業者も同店がもたらす経済効果を評価し、同店がテナントとして戻って来ることに強い興味を示しているという。
 家族代々、同店を利用する地元ファンらは閉店の噂を聞き驚きを隠せないようだが、ローゼンさんは「我々は閉店するわけではない。もうあと63年は、ブルックリンで営業を続けるつもりだ。約束するよ」と、ラジオ番組を通してメッセージを送った。
 1950年創業の同店は、マンハッタン区のタイムズスクエア、グランドセントラル駅、コネチカット州フォックスウッズ・リゾート・カジノのMGMグランドなどに支店があり、日本でも東京や大阪などでビジネスを展開している。