ニューヨーク市保健局(DOH)はこのほど、十分な衛生管理が行われていないとして、マンハッタン区ヘルズキッチンにある日本食レストラン「アジサイ・ジャパニーズ・レストラン」(615 9th Ave, NYC)に営業の一時停止を命じた。
20日に実施された調査によると、同店では規定よりも高い温度の生魚を客に提供していたほか、食品を衛生的に保管するための対応がなされていなかった。また、調理台が清潔でなく、店内にねずみがいる痕跡も見つかるなど、さまざまな違反ポイントが指摘された。
同レストランは2012年8月にも温度管理の不備など同様の違反を理由に、一時営業停止処分を受けている。また11年にはねずみのまん延が確認されたほか、未認可の業者から貝類を仕入れていたことも保健局の調査で明らかとなっている。
アジサイ・レストランは処分を受け現在閉店しており、窓には「改装中のため閉店」の札が掛けられている。
なお保健局によれば、レキシントン街にある同店の支店では、違反ポイントは比較的少ないという。
ある米国人女性は、「最近はあちこちのレストランで手軽に寿司を食せるようになったが、きちんと衛生管理が行き届いているかどうかを消費者が見極めることは難しい」とし、「今後も保健局が市民の目となり、厳しく取り締まってほしい」と述べている。