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2014.03.04 NEWS

チャータースクール政策見直し NY市長、前政権での成立条例無効に

 ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は2月27日、マイケル・ブルームバーグ前市長が任期満了前に成立させたチャータースクールに関する条例を無効とする考えを明らかにした。
 同条例は、既存する公立校の校舎内にチャータースクールを開設し、ひとつの校舎を2つの学校で共有するというもの。
 デ・ブラシオ市長は以前から、前政権がチャータースクールに公立校の校舎を無料で使用させていることを批判しており、昨年行われた市長選キャンペーンでは、前市長と教育局が定めた45の計画の見直しを公約として掲げていた。
 同市長は、チャータースクールの展開に積極的だった前市長が、保護者や学校との話し合いもなく決めたに違いないと不快感をあらわにし、今夏から施行予定だった9件の計画を無効とすることを発表した。
 この決定により、サクセス・アカデミー・チャーター・ネットワーク(SACN)のチャータースクール3校が校舎を失うが、そのうちの2校は新設校で、今夏より第1期生を受け入れることとなっていた。
 もう1校は、マンハッタン区ハーレムにある既存のSACN系チャータースクールで、4〜6年生の生徒300人が、来年度の教室を失う。
 SACNの創設者で最高経営責任者のイーバ・モスコビッチ氏は、かつて市長の政治的ライバルだったという。

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